お客様からのご相談
というご相談がありました。
訪問してみると
シェードカーテン(ローマンシェード)でした。
ダブルシェードではなくシングルシェード×2のバージョンです。
今日はカーテンなどのウインドウトリートメントについてのお話をしようか。
お客様の相談(訪問)の続きは、メニューの「訪問つづき」に続きます。
Contents
ウインドウトリートメントの種類
ドレープカーテン
カーテンレールから厚手の布を波状に吊り下げ使用するウインドウトリートメント。
一般的にカーテンと言った場合、このドレープカーテンのことを指します。様々な加工があり、遮光、防炎、防音など用途に応じて選ぶことが可能です。
レースカーテン
ドレープカーテンと対で用いられ、窓側に取り付けることが多く、透け感のある薄手のカーテン。
使用される糸の素材や太さで、目隠し効果だけでなく、様々な効果を生むことが出来ます。
最近では、窓側ではなく室内側に取り付ける方も増えてきているようです。
ブラインド
スラット(ルーバー)と呼ばれる木材やアルミなどで作られた細長い板を糸で繋いであり、チルトポール(棒)やコード(紐)でスラットの角度を調整し、光量を調整します。不要な場合は、コードで巻き上げることが出来るタイプもあります。埃が溜まりやすく手入れに時間がかかるのが難点です。
事務所でアルミ製のブラインド使ってますけど、埃がたまって大変です。
縦型ブラインドもあります。スッキリした洗練された雰囲気を演出できます。
シェードカーテン(ローマンシェード)
シェードは元々は日陰、日よけなどを意味する英語です。
コード(紐)で上下に布をたたみながら開閉するウインドウトリートメント。ドレープカーテンと比較すると、スッキリとした雰囲気です。生地はドレープカーテンと同じものを使用できるため、ドレープカーテンと同じ部屋で用いても部屋の雰囲気を壊すことがありません。窓側にレース生地を用いることも可能です。
ロールスクリーン
チェーンやコード(紐)で巻き取ることで開閉するウインドウトリートメント。様々なサイズが設置できる点が利点。幅の狭い窓などにもOKです。窓以外にも間仕切りなどにも人気があります。
その他
他にもお店などでよく見かける紐状で装飾や間仕切りなどで人気のあるストリングカーテン、間仕切りでよく見かけるアコーディオンカーテン、空気の壁で虫や埃の侵入を防ぐエアカーテンなど、ウインドウトリートメント以外でもカーテンと名のつくものはよくあります。
素材
素材についは、本当に様々な素材が用いられています。現在、メインで用いられているのはポリエステル。耐久性が高く丈夫で程よい光沢感があります。カビや虫にも強く、シワも残りにくいです。反面、汚れやすいという欠点もあります。
綿(ポリエステルとの混紡も)、麻、アクリルなど様々な素材があります。水に濡れる浴室などではナイロンなども用いられています。それぞれ長所短所がありますので、用途に応じてしっかり考えることが大切です。
個人的にはポリエステルであれば無難かなと。たまに麻のカーテンとか見ますが、心の中では「メンテ大変そう。」と思っています。お洒落なんですけどね。
ヒダ倍率
カーテンを選ぶ上で、避けて通れないのがヒダ倍率です。ちょっと大げさかもですが(笑)
1.5倍ヒダ(2つ山)
カーテン幅に対して約1.5倍の生地を使用しています。既製品の多くはこのタイプです。チラシやWeb広告などで、「カーテンセール!」とかあって、ヒダ倍率が記載されていなければ、ほぼこのタイプです。
生地量が少ないため、スッキリとした印象で金額もリーズナブルです。
カーテンのヒダ部分が2つ山になっているため、「2つ山」と呼ばれることもあります。
2倍ヒダ(3つ山)
カーテン幅に対して約2倍の生地を使用しているのが2倍ヒダです。オーダーカーテンはこちらのタイプが多いです。
重厚感があり美しいドレープ(波)を形作り高級感が出る反面、部屋が重くなると感じる方も。生地が多いので、金額はちょっと高くなります。
「2つ山」に対して、ヒダ部分が3つ山になっているので、「3つ山」と呼ばれることもあります。
最近はオーダーカーテンでも部屋をスッキリしたいという理由で、1.5倍ヒダにする人も増えています。お客さんの目に入るリビングは2倍ヒダ、寝室や子供部屋は1.5倍ヒダと、使い分けている人もいます。それぞれの状況に応じて使い分けると良いと思います。
機能性
遮光性(光量調節)
カーテンの役割として、最初に上がるのはこの光量調整。遮光レベルに合わせて1〜3級まであります。遮光性能が高いカーテンだと遮光率99.4%以上あります。遮光性能の高いカーテンは、生地が厚いため、断熱性、保温性に関しても期待できます。
視線調節
光量調節機能と同じくらい重要な視線調節機能。大通り沿い、お隣さんの目線の高さに窓があるお宅など、外からの視線が気になり光が取り入れられない時は、レースカーテンなどで視線だけをカットして光を取り入れることができます。
その他
防音カーテン、防炎カーテン、遮熱カーテン、防汚カーテン、消臭カーテン、保温レースカーテンなどなど、様々な機能のついたカーテンがあります。メーカーカタログなど詳しく記載されてますので、ここは外せない!という機能は、しっかりチェックして選んでください。
訪問つづき
謝罪
と言うことで、まずはお客様に謝罪。
私はカーテンということで、布のみ新しく出来るとお伝えしてしまいました。しかし、シェードカーテンであれば、ちょっと話が変わってきます。
上で述べたように、カーテンはカーテンレールから布を波状に吊り下げ使用するものです。一方、シェードカーテンは裏側をコード(紐)などで繋ぎ、上下へ畳みながら開閉する窓装飾品です。
当然、カーテンであれば布のみ新しくすることは簡単ですし、フックなどが劣化していても交換は簡単です。ただし、シェードカーテンの場合、裏のコードがうまく外せ、且つ、留め具に劣化がないという、非常に厳しい条件でのみ布のみ新しくすることが可能です。
正直、そのような状況は滅多にないです。交換する時は、まず留め具も劣化してます。
新たな提案
一番良いのはカーテン屋さん(弊社はカーテンの専門業者さんにご協力を頂いております)に、シェードカーテンの状況をみてもらって、どこまで劣化が進んでいるか判断して頂くことです。
業者さんに来てもらうと、その分費用がかかる。基本弊社のメンテナンスは私が訪問しただけでは費用がかかりません。簡単な扉の調整などある程度のメンテナンスであれば、ほぼ無料です。
付け外しは私が出来るのですが、本体ごと持ち帰らなければならない。その間、窓装飾無し。
などの問題点を、お客様とお話しさせて頂きました。
結論
シェードカーテンを持ち帰らせて頂き、どのような形(布のみでも全替えでも)でも新しくする。その間、窓は代わりの布で覆って応急処置で切り抜ける。
となりました。
追加で、2階のレースカーテン、シェードカーテン(レース生地)も交換ということでお仕事頂きました。
この続きは、近々カーテン類が仕上がって来ますので、取り付けた後にでもアップさせて頂きます。